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技術講座 生理
頸動脈波と頸静脈波
著者: 谷川直1
所属機関: 1日本大学板橋病院循環機能検査室
ページ範囲:P.455 - P.459
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頸動脈波,頸静脈波などの脈波は記録が容易であり,装置の手軽さなどから臨床的には十分に有用である.本稿では,この二つの脈波の記録法,波形の解釈と臨床的意義について述べる.頸動脈波は左心系の情報を表しており,大動脈弁狭窄症,特発性大動脈弁下狭窄症,心機能障害などの変化がわかり,また頸静脈波は右心系の変化についての把握が可能で,右房圧の上昇,右室の拡張期充満の状態の推測が可能である.
頸動脈波,頸静脈波などの脈波は記録が容易であり,装置の手軽さなどから臨床的には十分に有用である.本稿では,この二つの脈波の記録法,波形の解釈と臨床的意義について述べる.頸動脈波は左心系の情報を表しており,大動脈弁狭窄症,特発性大動脈弁下狭窄症,心機能障害などの変化がわかり,また頸静脈波は右心系の変化についての把握が可能で,右房圧の上昇,右室の拡張期充満の状態の推測が可能である.
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