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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻5号

1990年05月発行

文献概要

検査ファイル

〈項目〉Cryptococcus neoformansの簡易同定

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属病院中央臨床検査室

ページ範囲:P.488 - P.489

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 Cryptococcus neoformansは,不完全菌類に属する病原性酵母様真菌である.臨床材料からの検出は比較的まれであるが,髄膜炎の原因となるなど病原真菌として重要な菌種であるので,分離・同定検査は迅速,かつ正確に実施されなければならない.幸いにも,酵母様真菌の同定には種々の同定キットや自動機器を用いた同定システムがある.しかし,これらは時に誤った菌名を表示することがあるので,慎重に決定しなければならない.
 不完全菌類は有性世代が認められていない菌種とされていたが,C.neoformansは有性世代が明らかにされ,担子胞子を形成するため担子菌類に分類されており,有性世代はFilobasidiella neoformansと呼ばれる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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