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赤血球のための新しい保存液
著者: 笹川滋1
所属機関: 1日本赤十字社中央血液センター研究部
ページ範囲:P.501 - P.502
文献購入ページに移動 近年の輸血は,「患者に必要な成分だけを必要量輸注する」ことを目指している.これが成分輸血であり,この目的のために赤十字血液センターでは各種の成分製剤—濃厚赤血球,濃厚血小板,新鮮凍結血漿などを製造・供給している.しかし,現在供給されている濃厚赤血球にはいくつか問題がある.そのうちの主なものは以下のような点である.
1)成分製剤というものの,濃厚赤血球は多量の白血球,血漿,血小板を含有している1).頻回輸血による免疫学的輸血副作用(発熱,抗体産生,GVHDなど)発症の危険もある.
1)成分製剤というものの,濃厚赤血球は多量の白血球,血漿,血小板を含有している1).頻回輸血による免疫学的輸血副作用(発熱,抗体産生,GVHDなど)発症の危険もある.
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