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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻5号

1990年05月発行

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トピックス

伝染性紅斑の原因ウイルス

著者: 工藤肇1

所属機関: 1弘前大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.503 - P.504

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 本症は特徴的な両頬の発疹で始まる,低学年児童に多い予後良好な流行性発疹性疾患で,1979年すでに英国の皮膚科医Willanが記録し,ドイツのEscherich(1986)が風疹と異なる独立疾患として報告し,1988年にはStickerがこれに気づかず伝染性紅斑(erythemainfectiosum)の名の下に報告した.わが国では九大小児科の大多和・三浦が大正元年(1912)に最初の8歳と5歳の姉妹2症例を報告した.本症は第5病とも呼ばれている.
 英米では,俗称“平手打ち頬病(slapped cheek disease)”というが,日本語の俗称“リンゴ病”のほうがかわいい呼び名である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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