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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 1 髄液

A.総論

著者: 中村重信1

所属機関: 1京都大学医学部神経内科

ページ範囲:P.533 - P.536

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はじめに
 中枢神経系に生じた病変をうかがい知ることは,脳や脊髄が頭蓋骨や椎骨の中に納まっているため容易ではない.最近,X線CTやMRIの導入によって,中枢神経系の病変の解剖学的検索は比較的しやすくなった.しかし,それらの病変の性質を知るには髄液検査が重要な役割を担っている.
 しかし,髄液検査は常に患者に痛みを与えるし,後で述べるように検査による合併症が現われることも少なくない.そのため,髄液検査の適応や禁忌を十分にわきまえたうえで,慎重に行う必要がある.本稿では,髄液に関する基本的な項目,検査の進めかた,髄液検査の適応と禁忌について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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