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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 3 唾液

B.一般検査

著者: 谷岡博昭1 長門俊一1

所属機関: 1愛媛大学医学部歯科口腔外科学教室

ページ範囲:P.565 - P.566

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一般性状
 唾液の性状や組成は,唾液腺の種類により,また同一唾液腺からの唾液であっても動物の種類,分泌刺激の条件,唾液分泌速度,さらには血液組成,精神状態などの差異に基づいて大きく変動する.よって,その平均値は単なる目安であることを常に念頭に置いておくことが必要である.また口腔内に貯留した唾液中には食片,脱落細胞成分,微生物などが混在しており,組成は極めて多様である.
 唾液分泌量は1日1〜1.5lとされているが,安静時分泌量は個体間で大きく異なり,このため1日分泌量も個体により大きく変動する.色調は無色透明で適度の粘性を有する.粘性はムチンの含有量に左右され,舌下腺唾液が高く,耳下腺唾液は低い.顎下腺唾液は両者の中間値を示す(表3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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