文献詳細
増刊号 血液・尿以外の体液検査法
3 唾液
文献概要
はじめに
唾液は被検者に負担をかけず随時に採取できる貴重な検査材料の一つである.唾液と同様に無侵襲で採取できる尿が広く検査材料として用いられているのに比べると,利用のされかたが少ない.その原因として考えられるのは,唾液が歯科領域の材料というイメージが強すぎるため医科領域で使われにくかったこと,そして診断の決め手として唾液を材料としなければならない決定的なものがないとの認識が強すぎたことであろう.
しかしながら,無侵襲でしかも十分量が簡便にどこでも採取できる唾液を見逃すことはない.そこで本稿では,唾液が生化学検査の中で診断に役立っている項目について触れてみる.
唾液は被検者に負担をかけず随時に採取できる貴重な検査材料の一つである.唾液と同様に無侵襲で採取できる尿が広く検査材料として用いられているのに比べると,利用のされかたが少ない.その原因として考えられるのは,唾液が歯科領域の材料というイメージが強すぎるため医科領域で使われにくかったこと,そして診断の決め手として唾液を材料としなければならない決定的なものがないとの認識が強すぎたことであろう.
しかしながら,無侵襲でしかも十分量が簡便にどこでも採取できる唾液を見逃すことはない.そこで本稿では,唾液が生化学検査の中で診断に役立っている項目について触れてみる.
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