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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 4 汗

D.微生物学的検査

著者: 中山一誠1 山地恵美子2

所属機関: 1日本大学医学部第三外科 2日本大学綜合健診センター細菌研究室

ページ範囲:P.576 - P.578

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汗腺と汗
 汗腺には分泌様式の異なるエクリン腺(eccrinegland)とアポクリン腺(apocrine gland)の2種類がある.アポクリン腺は腺細胞自体の破壊によって分泌が行われる.ヒトでは大部分が腋窩に,一部は乳頭や外陰部に限局している.したがって,発汗は全身に分布するエクリン腺からの分泌によって行われる.
 肝腺の総量は200万〜500万個といわれるが,実動している汗腺は180万〜280万個ぐらいと考えられている.汗線は腋窩,手掌,足蹠,前額などに多く,全身の皮膚に分布している.汗の量は家事で毎時間100ml以上,歩行で400ml,過激な運動では1時間に1,500mlもの汗が出るといわれる.汗の効用は熱放散による体温の調節と,皮脂とともに皮膚の乾燥を防御することにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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