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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 5 乳汁

A.総論

著者: 吉川明男1 小池通夫1

所属機関: 1和歌山県立医科大学小児科

ページ範囲:P.579 - P.580

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はじめに
 乳汁は《栄養》として児という他者に利用される点で,他の体液とは根本的に異なる.したがって,その分析は診断治療の目的ではなく,栄養成分としての価値の検討を主眼としてきた.最近,ようやく乳汁中薬物分析,乳汁汚染(農薬,重金属)など,乳汁本来の成分以外の物質の分析も行われるようになった.感染防御の観点から,母乳中液性免疫物質や細胞の役割,さらに脳神経系発達との関連も強調されている,精神面からは母児相互作用の研究が進められ,児のパーソナリティー形成や授乳で母に生じる変化などの知識が積み重ねられてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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