文献詳細
増刊号 血液・尿以外の体液検査法
9 膵液
文献概要
性状および組成
正常者の膵液は,無色の清澄な液で,アルカリ性を呈する.その主成分は,NaHCO3,NaClなどの塩類およびアミラーゼ,リパーゼ,トリプシンなどの消化酵素であり,その分泌量は1日1,000〜3,000 mlにも及ぶ1)(表5).膵臓は肝臓と並ぶ蛋白代謝の盛んな臓器であり,組織1g当たりにすると全臓器中第1位である.このため,膵液の電解質や酵素,他の組成を検査することは膵機能,ひいては全身状態を把握するうえで重要なものと考えられる1,2).
正常者の膵液は,無色の清澄な液で,アルカリ性を呈する.その主成分は,NaHCO3,NaClなどの塩類およびアミラーゼ,リパーゼ,トリプシンなどの消化酵素であり,その分泌量は1日1,000〜3,000 mlにも及ぶ1)(表5).膵臓は肝臓と並ぶ蛋白代謝の盛んな臓器であり,組織1g当たりにすると全臓器中第1位である.このため,膵液の電解質や酵素,他の組成を検査することは膵機能,ひいては全身状態を把握するうえで重要なものと考えられる1,2).
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