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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

増刊号 血液・尿以外の体液検査法

10 前立腺液

B.一般検査

著者: 町田豊平1 池本庸2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科 2東京慈恵会医科大学泌尿器科教室

ページ範囲:P.661 - P.662

文献概要

前立腺液の一般性状
 正常の前立腺液は白濁した粘稠な水様液で,中性またはアルカリ性である.鏡検により多数の上皮細胞,少量のレシチン顆粒(レシチン小体,リポイド小体とも呼ばれる)殿粉様小体(層状をなす上皮細胞由来の物質)などがみられる.生化学的検討では,前立腺液にはクエン酸,亜鉛,リン化合物,アミノ酸,プロスタグランディンなどが含まれる.精嚢腺液中には多い果糖はまったく含まれない.またヒト精液の特有の臭気は,前立腺液中のスペルミンという物質によるといわれる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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