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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 14 胸水

A.総論

著者: 北村諭1 石井芳樹1

所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科

ページ範囲:P.719 - P.722

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検査の意義
 健常者においても胸膜腔内に10〜15ml以下の少量の胸水が存在しており,極めて薄い層をなして臓側胸膜と壁側胸膜の間の潤滑液の役目をしている.この正常量の胸水はX線写真にてとらえることはできない.臨床的にX線写真で検知できる量の胸水貯留は明らかに病的であり,なんらかの原因疾患が存在する.
 胸水検査によって多くの情報を得ることが可能であり,心不全などで原因が明らかな場合を除いて,原則的に胸水穿刺による胸水検査が診断上必要不可欠である.胸水が急速に器質化したり,消失する場合もあるので,時機を逸せずに検査を行うことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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