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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 15 腹水

C.生化学検査

著者: 田内一民1

所属機関: 1社会保険三島病院健康管理科

ページ範囲:P.746 - P.748

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 腹水の生化学検査は,原因疾患鑑別のための補助診断として行われる.腹水の場合には,大量かつ長期間貯留すること,局所性因子と全身性因子が複雑に関与するため,典型的な漏出液,滲出液は少なく,両者の鑑別は困難なことが多い.このため両者の区別にこだわることなく,生化学検査などから原因疾患を総合的に診断することになる.
 腹水はフィブリンの析出により凝固することがあるので,穿刺後速やかに検査を行うことが望ましい.やむをえず保存する場合には,抗凝固剤を加えるなどの処置が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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