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増刊号 血液・尿以外の体液検査法 15 腹水
D.微生物学的検査
著者: 森伴雄1
所属機関: 1三井記念病院中央検査部
ページ範囲:P.749 - P.752
文献購入ページに移動はじめに
健常人でも腹腔に通常20〜50mlの漿液が存在し,腹腔内臓器の運動の潤滑油的な機能を果たしている.腹水は各種の病的状態で多量の貯留をきたし,その出現機序により一般に漏出液と滲出液とに大別され,さらに外観から膿性,血性,乳び性,脂肪性,胆汁性,粘液性に分類される.感染性の腹水は急性化膿性腹膜炎,結核性腹膜炎などのときに出現する.ここでは,腹水の微生物学検査について述べる.
健常人でも腹腔に通常20〜50mlの漿液が存在し,腹腔内臓器の運動の潤滑油的な機能を果たしている.腹水は各種の病的状態で多量の貯留をきたし,その出現機序により一般に漏出液と滲出液とに大別され,さらに外観から膿性,血性,乳び性,脂肪性,胆汁性,粘液性に分類される.感染性の腹水は急性化膿性腹膜炎,結核性腹膜炎などのときに出現する.ここでは,腹水の微生物学検査について述べる.
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