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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 18 嚢胞

D.微生物学的検査

著者: 長沢光章1

所属機関: 1防衛医科大学校病院検査部

ページ範囲:P.787 - P.790

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 嚢胞は,液体または半流動体を内容とする完全に閉鎖された嚢状物で,通常,微生物は存在しない.まれに細菌などの感染を起こして化膿性炎症を呈し膿嚢腫となり,さらに炎症が進行すると膿瘍となり,鑑別が困難になることもある.また,寄生虫〔Echinococcusgranulosus(単包条虫),Echinococcus multilocularis(多包条虫)の幼虫期である包虫(hydatid),Entamoeba histolytica(赤痢アメーバ)など〕によって形成する嚢胞があり,寄生性嚢胞と呼ばれる.
 微生物検査は嚢胞自体あるいは嚢胞周囲の微生物感染,寄生虫検査は寄生性嚢胞が疑われる場合に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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