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増刊号 血液・尿以外の体液検査法 24 耳漏
C.生化学検査
著者: 森山寛1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.863 - P.864
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耳漏は外耳道に貯留あるいは外耳道から流れ出るものであり,耳介,外耳道,鼓膜,中耳腔,乳突腔および蜂巣,内耳,頭蓋内の病変などが原因となる.患者の中には軟らかい耳垢を耳漏と勘違いする人もいるので,注意が必要である.
耳漏は一般的に,その性状より,漿液性(水様性),粘液性,膿性,血性およびその混合型に分けられる.そして,その性状からだけでもある程度疑える疾患が絞られる.最も多いのが膿性や粘性耳漏で,慢性中耳炎の特徴であり,無臭の粘性のものから悪臭のある膿性の耳漏までさまざまである.粘性の耳漏は鼓膜穿孔のある例に上気道感染が加わったときよく出現する.また治療してもなかなか止まらない膿性耳漏は,中耳真珠腫などが疑える.
耳漏は外耳道に貯留あるいは外耳道から流れ出るものであり,耳介,外耳道,鼓膜,中耳腔,乳突腔および蜂巣,内耳,頭蓋内の病変などが原因となる.患者の中には軟らかい耳垢を耳漏と勘違いする人もいるので,注意が必要である.
耳漏は一般的に,その性状より,漿液性(水様性),粘液性,膿性,血性およびその混合型に分けられる.そして,その性状からだけでもある程度疑える疾患が絞られる.最も多いのが膿性や粘性耳漏で,慢性中耳炎の特徴であり,無臭の粘性のものから悪臭のある膿性の耳漏までさまざまである.粘性の耳漏は鼓膜穿孔のある例に上気道感染が加わったときよく出現する.また治療してもなかなか止まらない膿性耳漏は,中耳真珠腫などが疑える.
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