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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 資料

免疫組織化学

著者: 覚道健一1

所属機関: 1東海大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.870 - P.873

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原理と種類
 免疫組織化学とは,特異的に反応する抗体を用いて組織(細胞)中の抗原の局在を検出する方法である.抗原抗体反応は高い特異性と感度を持っているが,そのままでは光学顕微鏡的に検出できないため,抗原の局在を可視的なものとするために種々の方法が考案されている(表1).一般によく用いられているものとしては,蛍光色素を標識する蛍光抗体法と,酵素を標識する酵素抗体法がある.一次抗体には標識せず,アビジンとビオチンを介して間接的に標識する力法(ABC法,avidin-biotin peroxidase complex法)や,ペルオキシダーゼと抗ペルオキシダーゼ抗体の複合物を二次抗体を介して一次抗体に標識する方法(PAP法,peroxidase-antiperoxiadse法)も一般に酵素抗体法の中に含めて呼ばれている.
 蛍光抗体法は高い感度を持っているが,標本の保存ができないこと(退色する),蛍光顕微鏡が必要なこと,電顕的観察ができないことなどの理由で,われわれは酵素標識による免疫組織化学を日常用いている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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