icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻6号

1990年05月発行

文献概要

増刊号 血液・尿以外の体液検査法 資料

HPLCによる母乳中脂肪酸の分析法

著者: 奥村一忠1 足立恵子1

所属機関: 1名古屋大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.894 - P.896

文献購入ページに移動
はじめに
 母乳中の脂質の大部分はグリセリドで,残りの数%がリン脂質,コレステロールといわれている1).したがって,脂肪酸はほとんどグリセリド中にエステル型としてあり,ほかに遊離の脂肪酸がわずかに存在するのみである.通常のアルカリ加水分解(ケン化)をして総脂肪酸として測定する場合は両者の合計となり,遊離脂肪酸のみの際は直接母乳から抽出する.
 筆者らの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による母乳の脂肪酸分析法3)は,血清での蛍光ラベル化法を応用した4).ラベル化剤は9-anthryldiazomethane(ADAM)で,二村らにより開発されたものである4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?