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技術講座 微生物
クラミジアの分離と同定—培養細胞を用いた臨床検体からの分離・同定法を中心に
著者: 岸本寿男1
所属機関: 1川崎医科大学呼吸器内科
ページ範囲:P.959 - P.964
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クラミジア感染症が最近,再認識されている.その診断における検査法には,大きく分けて血清学的診断法と抗原検出法とがある.検体中のクラミジア抗原を直接証明するにはモノクローナル抗体を用いる方法などが一般的に多く用いられるようになり,診断的有用性も確立されつつあるが,最終的に確定診断をするためにはクラミジアの分離・同定が欠かせない.しかし設備や手技の煩雑さなどから,特定の施設でしか施行されていないのが現状である.今回は,比較的簡便で,また今後一般的に利用されるものと思われる培養細胞を用いた臨床検体からの分離・同定法について述べた.クラミジア感染症の実態解明のため,今後より多くの施設でクラミジアの分離・同定が行われることが望まれる.
クラミジア感染症が最近,再認識されている.その診断における検査法には,大きく分けて血清学的診断法と抗原検出法とがある.検体中のクラミジア抗原を直接証明するにはモノクローナル抗体を用いる方法などが一般的に多く用いられるようになり,診断的有用性も確立されつつあるが,最終的に確定診断をするためにはクラミジアの分離・同定が欠かせない.しかし設備や手技の煩雑さなどから,特定の施設でしか施行されていないのが現状である.今回は,比較的簡便で,また今後一般的に利用されるものと思われる培養細胞を用いた臨床検体からの分離・同定法について述べた.クラミジア感染症の実態解明のため,今後より多くの施設でクラミジアの分離・同定が行われることが望まれる.
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