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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻7号

1990年06月発行

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トピックス

子宮内胎児採血

著者: 進純郎1 荒木勤1

所属機関: 1日本医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1013 - P.1014

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 子宮内胎児採血は古くは胎盤を穿刺することから始まった.しかし,この方法では母体血の混入が著しかった.次いで胎児鏡(fetoscope)下に臍帯血管や胎盤表面の血管を穿刺して胎児血を得る試みがなされたが,胎児鏡は直径が2〜3mmと太く手技が比較的困難であり,流早産や羊水流出の危険が伴った.
 近年,分娩監視装置や超音波断層検査法の進歩と相まって,子宮内というブラックボックスに生育する胎児の状態を間接的に把握することが可能となってきた.しかし,間接的な検査ではその病態把握や治療に限界があり,1983年にフランスのDaffosら1)が初めて超音波ガイド下で胎児臍帯血管穿刺(cordocentesis)を試みた.さらに,わが国では胎児肝臓穿刺による採血法も試みられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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