icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻8号

1990年07月発行

文献概要

検査法の基礎

常在菌と病原菌—[3]皮膚

著者: 秋山尚範1 神崎寛子1 荒田次郎1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1043 - P.1047

文献購入ページに移動
サマリー
 皮膚科領域においてみられる常在菌としてはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)が,病原菌としては黄色ブドウ球菌が最も多く観察される.皮膚感染症は,病巣の発現に菌の侵襲が一次的役割を呈している一次性膿皮症と,細菌の感染が一次的ではなく検出された菌が病原菌とは考えにくい慢性膿皮症に代表される疾患群に分類される.近年,免疫低下状態の患者において常在菌であるCNS,coryneform bacteriaの重篤な感染症の増加が注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?