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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻8号

1990年07月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

病理検体の保存法

著者: 田口明美1 鎗田彌一1 佐久間正美1 桑原竹一郎1

所属機関: 1千葉県対がん協会健診センター病理

ページ範囲:P.1069 - P.1073

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 病理検体は二度と得ることのできない重要な検体の一つである.臨床から得られた検体を保存することは,病理検査の一つの役目でもある.われわれが日常行っている生検,手術材料のホルマリン固定から,標本作製後の検体の保存までを説明する.
 これらの業務にはシステム化が必要となる.ホルマリン固定のための容器の選択,受付,切り出し後の残存材料の保存,薄切後のブロック,ガラス標本,臓器写真,プロトコールの整理がそれぞれに関連し流れを有している.われわれはその流れにおいて,受付時からコンピューターを利用し,受付番号と名前からそれぞれが結びつくシステムを作っている.患者名からその受付番号,プロトコール,ブロック,ガラス標本,臓器写真,残存材料の位置を管理できるわけである.保存とは,いつでも材料を使用できる状態にあることを目的として行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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