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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻9号

1990年08月発行

文献概要

技術講座 生化学

ビリルビン酵素法

著者: 中山勝司1

所属機関: 1神戸大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1179

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サマリー
 ビリルビンは肝・胆道系の病態を知るうえでなくてはならない検査項目であるが,その測定方法の主流は現在もなおジアゾ法が占めている.このジアゾ法とは測定原理を異にし,ここ数年急速に普及してきたのが,酵素法である.酵素法はビリルビンを特異的に酸化する酵素,ビリルビンオキシダーゼを用いる測定方法であり,特異性・再現性に優れ,共存物質の影響が少ないといわれている.ところが,この酵素法も直接ビリルビン測定時における酵素の反応性が,ビリルビン亜分画によって異なる,特にδビリルビンの酸化が不完全である,などの問題点が指摘されている.
 今回はこのような点をも含めて酵素法を解説してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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