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ザ・トレーニング
正しい蓄尿のしかた
著者: 森嶋祥之1 大場康寛2
所属機関: 1近幾大学医学部附属病院中央臨床検査部 2近幾大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.1209 - P.1211
文献購入ページに移動日常の検査材料として,血液(血清,血漿,全血),尿,髄液,胸水,腹水および分泌液などがある.中でも,尿は非侵襲的に簡単に採取ができ,しかも全身状態の情報を広く得られることから,検査材料の中では最も古くから検査に用いられている.
検査材料の尿には,主として定性検査に用いられる1回尿(早朝尿,随時尿など)と,定量検査に用いられる蓄尿(6時間尿,24時間尿など)がある.尿から排泄される蛋白,糖などは食事,水分摂取,運動量などに左右され,またホルモン様物質は日内変動を示す.したがって,1回尿では正確に病態を把握しにくいので,検査材料として24時間蓄尿が用いられることが多い.尿の採取については,1回尿に比べ24時間蓄尿は患者の時間ならびに行動を拘束することから,正確な採取は難しい.そこで,今回は,正確な24時間蓄尿の実践に当たってのポイント1〜4)をQ & A方式で概説し,正しい蓄尿のしかたの参考に供したいと思う.
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