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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻9号

1990年08月発行

文献概要

検査データを考える

電解質異常

著者: 高野朋子1

所属機関: 1公立昭和病院内科

ページ範囲:P.1225 - P.1229

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 ひと口に電解質といっても数多くの種類があるが,日常の臨床で主に測定されるのは,ナトリウム(Na),カリウム(K),クロール(Cl),無機リン(IP),カルシウム(Ca)の五者である.この中でも,特に高頻度に測定され,臨床上で重要な意味を持つのは,NaとKであろう.さらに最近では,心筋との関係からマグネシウム(Mg)が注目されており,施設によってはルーチンのセット検査の項目の中にMgが含まれる所もある.おのおのの測定方法の実際的なところは,読者諸氏のほうがよくご存じのことと思うので,本稿では,臨床家の立場から電解質測定に関して陥りやすい落とし穴について,いくつか述べることとする.なお,紙数の都合から,無機リンとカルシウムに関しては他の機会に譲りたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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