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尿沈渣検査用スライドの有用性/わが国における太平洋裂頭条虫症の報告例
著者: 小泉文明1 宮原道明2
所属機関: 1東北大学医学部臨床検査診断学教室 2九州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.1232 - P.1233
文献購入ページに移動一方,沈渣の鏡検には多くの時間と労力が費やされるとともに,①遠心後,尿をデカントするか,あるいは沈渣が一定量となるようアスピレーターを用いて吸引するか否か,②遠心ならびに鏡検に用いる検体量,③遠心時間ならびに回転数,④染色の有無など,標本作製に際して統一された方法がない.したがって,各施設間でのデータのバラツキが予想されることから,その標準化が以前から提唱されてきた1).また遠心分離後の残渣をスライドグラス上に滴下し,カバーグラスをかける際,時に標本の厚さが不均一となり鏡検部位により有形成分の数が大幅に異なるなどの問題点も指摘されてきた.
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