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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻1号

1991年01月発行

文献概要

技術講座 微生物

深在性真菌症の血清診断

著者: 前崎繁文1 河野茂1 原耕平1

所属機関: 1長崎大学医学部第二内科

ページ範囲:P.37 - P.41

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サマリー
 深在性真菌症の血清診断法として,次のようなものが現在行われている.①カンジダ症については,ⓐリムルステストを利用した真菌指数の測定,ⓑカンジダ抗原の検出法としての抗体感作ラテックス凝集反応を利用したCAND-TECとマンナン抗原の検出,ⓒカンジダの代謝産物の検出法としてD-アラビニトールの測定,②クリプトコックス症については,莢膜多糖類に対する抗体で感作したラテックスを用いた凝集反応として,セロダイレクト栄研クリプトテストやCRYPTO-LA TEST,③アスペルギルス症については,寒天ゲル内二元拡散法による沈降抗体の検出である.深在性真菌症の血清診断法は現在まで決定的な検査法はなく,幾つかの検査法を組み合わせ,臨床症状や菌学的検査などを総合的に判断し,診断をする必要があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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