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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻1号

1991年01月発行

文献概要

トピックス

B型肝炎ウイルスのサブタイプとその遺伝子構造

著者: 四元茂1 岡本宏明1

所属機関: 1自治医科大学血液医学研究部門予防生態

ページ範囲:P.71 - P.72

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 HBV粒子(発見者にちなんでDane粒子とも呼ばれる)は直径が42nmの球形粒子で,その外側はエンベロープ(外殻),内側はコア粒子で構成されている.コア粒子内にはHBVに関する遺伝情報を担っている2本鎖DNAや,そのDNAが合成されるときに必要な酵素であるDNAポリメラーゼなどが存在している.
 B型肝炎ウイルス(HBV)に感染している人の血清中には,感染粒子であるHBV粒子と,過剰に産生されたエンベロープ成分のみで構成される小型球状粒子や管状粒子が存在している.したがってエンベロープに担われるHBs抗原の抗原性はHBV粒子表面のみならず,小型球状粒子や管状粒子の表面にも存在する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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