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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻10号

1991年09月発行

文献概要

病気のはなし

誤嚥性肺炎

著者: 鈴木幹三1

所属機関: 1名古屋市厚生院内科

ページ範囲:P.806 - P.811

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サマリー
 誤嚥性肺炎・誤嚥性びまん性汎細気管支炎は,食物などを誤嚥または誤飲して発症する肺・細気管支障害であり,その臨床症状および病理像は,宿主側の要因ならびに誤嚥あるいは誤飲した内容物の種類,量,性状により左右される.誤嚥性肺炎には種々の病態がみられるが,一般的には細菌性肺炎が最も多く,pHの低い胃液を吸引した場合は化学性肺炎を惹起し重篤となる.治療は各病態に即して行い,同時に抗生物質の投与が必要である.いったん発症すると急激に重篤化する場合もみられるため,素因を有した患者においては誤嚥の予防が重要な課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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