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文献概要
検査法の基礎
S-100蛋白の免疫組織化学
著者: 高橋聖之1
所属機関: 1岡山大学医学部第二病理学教室
ページ範囲:P.812 - P.816
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S-100蛋白は神経組織特異蛋白として発見されたが,その後,神経外組織のシュワン細胞,メラノサイト,軟骨細胞,脂肪細胞,およびランゲルハンス細胞などに特異的に存在することが判明し,これらの細胞に由来する腫瘍の重要な免疫組織学的マーカーとなった.特に,発生頻度の高い悪性腫瘍のひとつである悪性黒色腫の診断や,ランゲルハンス細胞ないしinterdigitating cellの同定には欠くことのできないマーカーのひとつとなっている.S-100蛋白の生化学的性質,正常組織および腫瘍組織における分布を概説し,S-100蛋白について最新の研究成果についても言及した.
S-100蛋白は神経組織特異蛋白として発見されたが,その後,神経外組織のシュワン細胞,メラノサイト,軟骨細胞,脂肪細胞,およびランゲルハンス細胞などに特異的に存在することが判明し,これらの細胞に由来する腫瘍の重要な免疫組織学的マーカーとなった.特に,発生頻度の高い悪性腫瘍のひとつである悪性黒色腫の診断や,ランゲルハンス細胞ないしinterdigitating cellの同定には欠くことのできないマーカーのひとつとなっている.S-100蛋白の生化学的性質,正常組織および腫瘍組織における分布を概説し,S-100蛋白について最新の研究成果についても言及した.
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