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文献概要
検査法の基礎
クレアチニン補正
著者: 青木哲雄1
所属機関: 1常滑市民病院中央検査科
ページ範囲:P.817 - P.821
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尿中成分定量は24時間尿(全尿)を対象に測定し,1日当たりの総排泄量で表すのが一般的である.しかし,蓄尿を行うには,被検者は日常生活の制約を受けるなど不便な点が多い.そこで,近年では,部分尿を対象に測定し,これにクレアチニン補正する方法も広く試みられている.
クレアチニン補正は,尿量誤差の補正に有用であるが,1日当たりのクレアチニン総排泄量に個人差のあるものを一律1g当たりに見立てて換算するため、24時間尿で求めた測定値と比較した場合に、クレアチニン総排泄量が1gから乖離する比率分だけ補正誤差を生じることになる.クレアチニン補正は,このような限界を承知して適用すれば,部分尿での測定値の信頼性を高めうる手段となる.
尿中成分定量は24時間尿(全尿)を対象に測定し,1日当たりの総排泄量で表すのが一般的である.しかし,蓄尿を行うには,被検者は日常生活の制約を受けるなど不便な点が多い.そこで,近年では,部分尿を対象に測定し,これにクレアチニン補正する方法も広く試みられている.
クレアチニン補正は,尿量誤差の補正に有用であるが,1日当たりのクレアチニン総排泄量に個人差のあるものを一律1g当たりに見立てて換算するため、24時間尿で求めた測定値と比較した場合に、クレアチニン総排泄量が1gから乖離する比率分だけ補正誤差を生じることになる.クレアチニン補正は,このような限界を承知して適用すれば,部分尿での測定値の信頼性を高めうる手段となる.
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