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肝細胞癌と組織多彩性
著者: 神代正道1
所属機関: 1久留米大学医学部第一病理
ページ範囲:P.852 - P.852
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各種画像診断法の進歩によって初期の小さな肝細胞癌(肝癌)の発見が容易になり,外科的に切除される症例が年々増加している.それとともに,かつて知られていなかった,初期の段階の肝癌の形態的特徴が徐々に明らかにされてきた.肝癌は肉眼的に,また組織学的にも多彩な像を示すことは古くから知られていたが,この組織多彩性が初期の段階からすでに認められることは知られていなかった.ここでは,癌組織の分化度を中心に,同一癌結節において初期の段階からみられる多彩性について述べる.
各種画像診断法の進歩によって初期の小さな肝細胞癌(肝癌)の発見が容易になり,外科的に切除される症例が年々増加している.それとともに,かつて知られていなかった,初期の段階の肝癌の形態的特徴が徐々に明らかにされてきた.肝癌は肉眼的に,また組織学的にも多彩な像を示すことは古くから知られていたが,この組織多彩性が初期の段階からすでに認められることは知られていなかった.ここでは,癌組織の分化度を中心に,同一癌結節において初期の段階からみられる多彩性について述べる.
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