icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻10号

1991年09月発行

文献概要

講座 英語論文を読む・9

伝染性単核症患者の総血中乳酸脱水素酵素活性とアイソザイム

著者: 弘田明成1

所属機関: 1駒沢病院内科

ページ範囲:P.868 - P.870

文献購入ページに移動
 従来,血中乳酸脱水素酵素(LD)活性の増加は,過反応性B細胞リンパ腫および伝染性単核症に特徴づけられる疾患において報告されてきた.しかしながら,伝染性単核症でのLD活性の上昇の原因と重要性は完全に明らかになったわけではないし,伝染性単核症患者の血中LDアイソザイムのパターンの特徴を明らかにしようとする研究が少数あるのみである.また,文献からではLDが果たして伝染性単核症の診断の良い検査となりうるかどうかは不明である.
 われわれは伝染性単核症患者の血中の総LD活性を測定し,そしてこれらの患者のLDアイソザイムパターンの特徴を究明するために,血中LD各アイソザイムの比率を測定することにした.さらに,血中LD活性が伝染性単核症の診断に役立つか否かを見るために,これらの所見とASTおよびALT活性との相関関係をも見ようとした.総LD活性,LDアイソザイム,AST,ALTを82人の伝染性単核症患者で次々に測定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?