文献詳細
講座 英語論文を読む・9
文献概要
従来,血中乳酸脱水素酵素(LD)活性の増加は,過反応性B細胞リンパ腫および伝染性単核症に特徴づけられる疾患において報告されてきた.しかしながら,伝染性単核症でのLD活性の上昇の原因と重要性は完全に明らかになったわけではないし,伝染性単核症患者の血中LDアイソザイムのパターンの特徴を明らかにしようとする研究が少数あるのみである.また,文献からではLDが果たして伝染性単核症の診断の良い検査となりうるかどうかは不明である.
われわれは伝染性単核症患者の血中の総LD活性を測定し,そしてこれらの患者のLDアイソザイムパターンの特徴を究明するために,血中LD各アイソザイムの比率を測定することにした.さらに,血中LD活性が伝染性単核症の診断に役立つか否かを見るために,これらの所見とASTおよびALT活性との相関関係をも見ようとした.総LD活性,LDアイソザイム,AST,ALTを82人の伝染性単核症患者で次々に測定した.
われわれは伝染性単核症患者の血中の総LD活性を測定し,そしてこれらの患者のLDアイソザイムパターンの特徴を究明するために,血中LD各アイソザイムの比率を測定することにした.さらに,血中LD活性が伝染性単核症の診断に役立つか否かを見るために,これらの所見とASTおよびALT活性との相関関係をも見ようとした.総LD活性,LDアイソザイム,AST,ALTを82人の伝染性単核症患者で次々に測定した.
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