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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻10号

1991年09月発行

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トピックス

インターロイキン8

著者: 鈴木和男1

所属機関: 1国立予防衛生研究所抗生物質部抗生物質生物室

ページ範囲:P.880 - P.881

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 インターロイキン8(IL-8)は主に好中球走化性因子として働く.IL-8はいくつかの研究室から単離・精製された.ヒト単球あるいは単核球をリポポリサッカライドなどで刺激して分泌される蛋白質で,単球由来好中球遊走因子(monocyte-derived neutrophil chemotactic factor;MDNCF)1),好中球活性化因子(neutrophil activating factor;NAF),好中球活性化蛋白(neutrophil activating protein;NAP),好中球遊走因子(neutrophil chemotactic factor;NCF)や,癌細胞から無刺激で産生されるLUCT(lung giant cell carcinoma cell-derived chemotactic protein)2)などがある.これらの因子は1988年12月に開かれた「好中球刺激ペプチドの国際会議」でIL-8として呼ぶことになった.LUCT/IL-8は筆者らの研究室において精製されたもので,N-末端のアミノ酸配列が他のIL-8そのものよりも5残基長い.また,血管内皮細胞からもLUCT/IL-8と同じN-末端のアミノ酸配列が5残基長いものが単離されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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