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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻11号

1991年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

血中ケトン体の測定法

著者: 青木芳和1

所属機関: 1(財)神奈川県予防医学協会臨床検査科

ページ範囲:P.919 - P.924

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サマリー
 血中ケトン体は主に糖代謝が阻害されると脂質代謝が亢進し,その結果増加する.このため糖尿病治療の指標のひとつとして測定されている.また近年は肝予備能の推定に動脈血中のケトン体比(アセト酢酸/3-ヒドロキシ酪酸)が利用されている.
 血中ケトン体の測定は,主としてアセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸との反応を触媒する3-ヒドロキシ酪酸テヒドロゲナーゼ反応が用いられている.測定法はNADHの増減を測定する紫外部測定法,アセト酢酸とアゾ化合物を作って発色させるジアゾニウム塩法,ホルマザン発色系を利用する試験紙法がある.ここではこれらの代表的測定法について説明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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