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技術講座 血液
May-Giemsa(Wright-Giemsa)染色
著者: 小宮正行1 古沢新平2
所属機関: 1獨協医科大学病院臨床検査部 2獨協医科大学第三内科
ページ範囲:P.931 - P.933
文献購入ページに移動May-Grunwald染色およびWrlght染色(ことに前者)は,顆粒の染色性は良好だが核の染色性が不良で,一方Giemsa染色は逆に核の染色性は良好だが顆粒の染色性が不十分である.そこで両者を組み合わせたMay-Giemsa染色あるいはWright-Giemsa複染色は,各単染色の欠点を補い合った理想的な普通染色法として日常的に用いられている.種々の近代的な血液学的検査法が開発されつつある今日でも,血液および骨髄塗抹普通染色標本から得られる情報の多さと重要性は変わらないが,それには本染色に関する原理と正しい技術をあらためて認識しておくことが必要である.
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