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文献概要
検査法の基礎
分子サイズの求めかた
著者: 須藤加代子1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床検査医学教室(第三病院)
ページ範囲:P.1011 - P.1017
文献購入ページに移動サマリー
分子サイズを求めるための電気泳動法とゲル濾過法について述べた.蛋白質は核酸と違い表面荷電が異なるため,電気泳動法を用いると通常の支持体の分子篩作用ではその分子サイズは求められない.したがって濃度勾配PAGEとSDS-PAGEについて説明した.
ゲル濾過はゲルの網目構造による分子筋で大きな分子は素通りし,小さな分子は綱目に拡散し遅く溶出(展開)することを原理としている,分子サイズを求める目的のみでなく,干渉物質と分離分画し目的の物質を正確に測定するためにも本法は有効である.これらの原理を理解し種々の試料に応用してほしいと考えている.
分子サイズを求めるための電気泳動法とゲル濾過法について述べた.蛋白質は核酸と違い表面荷電が異なるため,電気泳動法を用いると通常の支持体の分子篩作用ではその分子サイズは求められない.したがって濃度勾配PAGEとSDS-PAGEについて説明した.
ゲル濾過はゲルの網目構造による分子筋で大きな分子は素通りし,小さな分子は綱目に拡散し遅く溶出(展開)することを原理としている,分子サイズを求める目的のみでなく,干渉物質と分離分画し目的の物質を正確に測定するためにも本法は有効である.これらの原理を理解し種々の試料に応用してほしいと考えている.
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