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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻12号

1991年11月発行

文献概要

技術講座 免疫

免疫組織学的核内蛋白の同定法

著者: 小針喜美子1 森下保幸1 森茂郎1

所属機関: 1東京大学医科学研究所病理学研究部

ページ範囲:P.1030 - P.1034

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サマリー
 核内蛋白を免疫組織学的に同定することは,癌をはじめ種々のヒト疾患の研究・診断に大きな意義を持つようになってきた.本稿では免疫組織学的に安定したかたちで核内蛋白を同定するための方法について,特に未固定の急速凍結ヒト正常扁桃を用いた核内抗原であるKi-67,DNA-polymeraseα,Fos関連蛋白の3種類の同定について述べた.そして固定条件と1次抗体の反応条件が重要であることを強調し,4%パラホルムアルデヒド(PFA)を室温で15分間固定し,4℃ over night(18〜20時間)で1次抗体を反応させたものが最も良好な染色結果を示すことを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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