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toxic shock syndrome
著者: 齋藤英昭1
所属機関: 1東京大学医学部第一外科
ページ範囲:P.1082 - P.1083
文献購入ページに移動 1978年,Toddら1)は発熱,低血圧,臓器不全,皮膚発赤と落屑などの類似の症状を持つ7名の小児をトキシックショック症候群(toxic shock syndrome;TSS)として報告し,この病態が黄色ブドウ球菌と関連していることを示唆した.1980年代に入ると米国でタンポンを使用していた月経中の若い女性に同様の症候群が発症した.その後,月経と無関係の黄色ブドウ球菌感染症によるTSSも注目されるようになり,特にわが国ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症の増加もあって,これによるTSSが新たな問題としてクローズアップされている2).
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