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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻13号

1991年12月発行

技術講座 一般

胸水・腹水中の細胞の見かた

著者: 稲垣清剛1

所属機関: 1安城更生病院臨床検査技術科

ページ範囲:P.1132 - P.1140

文献概要

サマリー
 胸・腹水中の細胞同定はその液が滲出性か濾出性,あるいは悪性腫瘍が関係しているのかを知るうえで欠くことのできない検査である.標本を作るうえでの検体処理は採取後速やかに行うことが大切で,性状がバラエティーに富む胸・腹水では塗抹方法もなおざりにできない.染色方法はメイ-ギムザ染色かライト-ギムザ染色が最も適している.出現細胞の中には類似の形態を示すものもあり,その鑑別には注意する必要がある.特に悪性細胞の出現率は高く,良性細胞との分別を的確にしなければならない.また,一般検査では悪性細胞は異型細胞として報告することが望ましく,一方では異型細胞は可能な限り悪性細胞のみにするよう心がけることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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