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Chlamydia trachomatisの母子感染
著者: 中田博一1
所属機関: 1旭中央病院小児科
ページ範囲:P.1180 - P.1182
文献購入ページに移動1.クラミジアについて
Chlamydiaは細胞がないと生活できない偏性細胞寄生菌である.かつてはウイルスの一種と考えられていたが,現在はライフサイクルがウイルスとは本質的に異なるため1),グラム陰性球菌に分類されている.Chlamydia属は,性感染,母子感染の原因菌となるChlamydia trachomatis,オーム病の原因菌であるChlamydia psittaci,1990年新しい種として承認されたヒトからヒトへ伝播し小児・成人に気道感染症をきたすChlamydia pneumoniae(TWAR株)の3つの種からなる.このうち今回は,Chlamydia trachomatisによる母子感染について解説する.
Chlamydiaは細胞がないと生活できない偏性細胞寄生菌である.かつてはウイルスの一種と考えられていたが,現在はライフサイクルがウイルスとは本質的に異なるため1),グラム陰性球菌に分類されている.Chlamydia属は,性感染,母子感染の原因菌となるChlamydia trachomatis,オーム病の原因菌であるChlamydia psittaci,1990年新しい種として承認されたヒトからヒトへ伝播し小児・成人に気道感染症をきたすChlamydia pneumoniae(TWAR株)の3つの種からなる.このうち今回は,Chlamydia trachomatisによる母子感染について解説する.
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