icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻2号

1991年02月発行

文献概要

技術講座 生化学

イオン化カルシウムの測定

著者: 桑克彦1

所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.119 - P.124

文献購入ページに移動
サマリー
 血液中の電解質はいずれもイオンの状態で生理活性を示す.このうち臨床的に最も注目されているのが,イオン化カルシウム(Ca2+)である.この濃度を非希釈方式のイオン電極法で容易に測定できるようになった.しかし目的に合ったデータを出すためには,血液ガスの測定と同じ扱いで採血し,試料を取り扱う必要がある.一方,酸塩基平衡の障害を伴わない緊急検査以外では,好気的に取り扱った試料でも同時に測定したpHから,pH補正イオン化カルシウム値を算出することでデータの活用が図られる.試料の取り扱いとデータへの影響因子を理解することにより大いに臨床に貢献できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?