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技術講座 生化学
イオン化カルシウムの測定
著者: 桑克彦1
所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.119 - P.124
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血液中の電解質はいずれもイオンの状態で生理活性を示す.このうち臨床的に最も注目されているのが,イオン化カルシウム(Ca2+)である.この濃度を非希釈方式のイオン電極法で容易に測定できるようになった.しかし目的に合ったデータを出すためには,血液ガスの測定と同じ扱いで採血し,試料を取り扱う必要がある.一方,酸塩基平衡の障害を伴わない緊急検査以外では,好気的に取り扱った試料でも同時に測定したpHから,pH補正イオン化カルシウム値を算出することでデータの活用が図られる.試料の取り扱いとデータへの影響因子を理解することにより大いに臨床に貢献できる.
血液中の電解質はいずれもイオンの状態で生理活性を示す.このうち臨床的に最も注目されているのが,イオン化カルシウム(Ca2+)である.この濃度を非希釈方式のイオン電極法で容易に測定できるようになった.しかし目的に合ったデータを出すためには,血液ガスの測定と同じ扱いで採血し,試料を取り扱う必要がある.一方,酸塩基平衡の障害を伴わない緊急検査以外では,好気的に取り扱った試料でも同時に測定したpHから,pH補正イオン化カルシウム値を算出することでデータの活用が図られる.試料の取り扱いとデータへの影響因子を理解することにより大いに臨床に貢献できる.
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