icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻2号

1991年02月発行

文献概要

技術講座 微生物

糞便を試料としない寄生虫検査

著者: 立花保行1 坂本信1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学部門

ページ範囲:P.137 - P.141

文献購入ページに移動
サマリー
 一般に寄生虫というと,腸管に寄生する寄生虫を考えるぐらいに,腸管に寄生する寄生虫の種類は多い.
 しかし,寄生虫の中には種々の組織,体腔,体液を寄生部位とするものも多い.後者の寄生虫の感染による寄生虫病の診断には,まず下に記すような種々の検体について,虫体を検出する努力をしなければならない.①血液,②胆汁・十二指腸液,③喀痰,④気管支洗浄液,⑤腟内分泌液,⑥胃粘膜,⑦直腸粘膜,⑧肝臓内膿瘍液,⑨皮膚・皮下組織,⑩脳脊髄液,⑪筋組織.
 抗原が入手できれば,通常の検査室ででも実施可能な,免疫診断の一つである寒天ゲル内沈降反応の術式についても述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?