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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻4号

1991年04月発行

文献概要

技術講座 血液

血液寄生虫の検査

著者: 鈴木了司1

所属機関: 1高知医科大学寄生虫学教室

ページ範囲:P.334 - P.338

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サマリー
 血液の検査で形態学的に診断できる寄生虫には,マラリア,トリパノソーマ,フィラリアなどがある.マラリアの検査では,虫体の有無を調べるためには厚層塗抹法を用いるが,慣れないと鑑別しにくいことがある.虫種の同定には薄層塗抹法を用いるが,血液中の原虫数が少ない場合にはかなりの枚数を検査することが必要である.感染赤血球が膨大していると三日熱マラリア原虫,帯状体が検出されたら四日熱マラリア原虫,バナナ型の生殖母体を認めたら熱帯熱マラリア原虫を疑ってよい.熱帯熱マラリアでは重篤な経過の場合が多いので,早急な検査と治療が要求される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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