icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻5号

1991年05月発行

文献概要

検査ファイル

用語●リエントリー

著者: 奥村謙1

所属機関: 1熊本大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.476 - P.478

文献購入ページに移動
 不整脈は徐脈性不整脈と頻脈性不整脈に分類される.頻脈性不整脈には,正常心拍の中に1〜2個割り込むようにして生じる期外収縮,期外収縮が3個以上連発するか,または持続する頻拍症,頻拍症の中でも特にレートの速い粗動,そして,まったく不規則な不整脈である細動が含まれる.これらの頻脈性不整脈の発症機序として,①異常自動能の亢進,②triggered activity,③リエントリーが実験的に示されている.臨床例においては期外収縮の多くがリエントリー,一部が異常自動能またはtriggered activityにより生じ,また頻拍症の多くはリエントリーによると考えられている.リエントリーの概念を理解することは,頻脈性不整脈の発症機序についてのみでなく,治療法を検討するうえでも極めて重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?