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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻6号

1991年06月発行

文献概要

病気のはなし

結節性動脈周囲炎

著者: 岩本幸子1

所属機関: 1東京大学医学部物療内科

ページ範囲:P.500 - P.505

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サマリー
 結節性動脈周囲炎(結節性多発動脈炎)は,病理組織学的に中小動脈のフィブリノイド壊死を伴う,血管全層炎が全身に認められる系統的血管疾患である.病態発生機序は不明であるが,血清病との類似性から免疫複合体病が考えられている.臨床症状が多彩であり,疾患マーカーとなるべき特異的検査所見もないことから,臨床診断が困難であり,確定診断には生検組織像が不可欠である.予後不良の疾患で,未治療の場合には80%が1年以内に死亡する.ステロイド剤と免疫抑制剤の併用療法が有効で,病初期に治療が開始された場合は寛解に導入できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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