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文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻6号

1991年06月発行

文献概要

検査ファイル

試薬●コラーゲンペプチド測定試薬

著者: 中野博1 中林仁美1 辻井啓之1 高松正剛1

所属機関: 1奈良県立医科大学病態検査

ページ範囲:P.568 - P.570

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はじめに
 コラーゲンは,線維芽細胞をはじめ多くの体細胞で産生される.産生細胞内で合成されたコラーゲン蛋白(プロコラーゲンと呼ばれる)は,細胞外に分泌された後,分子のN,C両末端が切断される.コラーゲンは分子量約10万の3本のペプチドから構成され,中間部はペプチドがらせん状により合わさった構造(ヘリックス構造)を持っている.
 コラーゲンの分解では,まずコラゲナーゼにより3:1に切断され,次にペプチダーゼによって小さく分解される(図1).血中あるいは尿中のコラーゲンは,NならびにC末端部,および中間部分の分解産物がペプチドの形で存在し,体内のコラーゲンの合成,分解が亢進する場合に増量する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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