icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術19巻6号

1991年06月発行

文献概要

検査データを考える

尿糖

著者: 島健二1

所属機関: 1徳島大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.571 - P.574

文献購入ページに移動
はじめに
 尿検査は,①患者に苦痛を与えることなく常時検体採取が可能である,②異常成分が濃縮され異常が検出されやすい,③時間変化も,1日の総合変化も観察できる,④自己検査が可能である,などの特徴を有している.このような特徴から尿検査は,①スクリーニング,②慢性疾患の経過観察,③治療効果の判定などの目的に使用されている.糖尿病診療においての尿検査の意義も例外ではなく,その目的はこのあたりにある.
 糖尿は狭義にはブドウ糖尿(glucosuria)を意味するが,ブドウ糖以外の還元糖をも含み広義(glycosuria)に用いられることもある.本稿ではブドウ糖以外の還元糖尿については簡単に触れるにとどめ,主としてブドウ糖尿についての解釈,臨床的意義を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?