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生体のメカニズム・6
サイトカインと細胞間相互作用
著者: 宮坂信之1
所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所ウイルス・免疫疾患研究部門
ページ範囲:P.575 - P.577
文献購入ページに移動はじめに
サイトカインとは,種々の細胞から産生される液性の生理活性物質である.細胞同士が互いに相互作用を営む際には心要不可欠といってよい.実際に細胞同士の相互作用には,①細胞同士が互いに接触し合う場合(cognate interaction)と,②細胞がサイトカインなどを産生することによって,隣り合わせの細胞のみならず,近傍の細胞にも広く作用する場合(factor-mediated interaction)の二つがある.生体内において細胞同士が接触し合う確率はそれほど高いものではないから,サイトカインを介して相互作用をするほうがずっと能率がよいことになる.ここでは,サイトカインが細胞間相互作用に果たす役割を,生体で起きている事例を挙げて説明することにしてみたい.
サイトカインとは,種々の細胞から産生される液性の生理活性物質である.細胞同士が互いに相互作用を営む際には心要不可欠といってよい.実際に細胞同士の相互作用には,①細胞同士が互いに接触し合う場合(cognate interaction)と,②細胞がサイトカインなどを産生することによって,隣り合わせの細胞のみならず,近傍の細胞にも広く作用する場合(factor-mediated interaction)の二つがある.生体内において細胞同士が接触し合う確率はそれほど高いものではないから,サイトカインを介して相互作用をするほうがずっと能率がよいことになる.ここでは,サイトカインが細胞間相互作用に果たす役割を,生体で起きている事例を挙げて説明することにしてみたい.
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