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講座 英語論文を読む・6
エリスロポエチンのラジオイムノアッセイ:測定性能と血液学における臨床応用
著者: 弘田明成1
所属機関: 1駒沢病院内科
ページ範囲:P.578 - P.579
文献購入ページに移動 CarnotとDeflandre(Fr Acad Sci 1906;148:384)がいわゆる“造血素”としての活性を証明したというよりは示唆したエリスロポエチン(EPO)は,造血成長因子として記述された最初のホルモンである.EPOはJacobsenらによって,1950年代にアメリカ合衆国において再発見された.それ以来,その生理的重要性は客観的に研究され,そして,その生化学的,遺伝子学的同定はすでに完了された.最近,EPOは数種類の重症貧血において臨床的治験がなされてきた.
EPO濃度はバイオアッセイで測定するのは常に困難で,時間と費用のかかるものであった.例えば,多血症マウス(輸血または低酸素状態による)への59Fe(放射性鉄)の取り込み,in vitroでの新生ラットの浮遊肝細胞への59Feの取り込みや,in vitroでの正常ないし赤白血病細胞系の赤血球コロニーの成長など(による測定方法)である.初期のラジオイムノアッセイ(RIA)は,主に抗原精製が不十分なために不完全なものであった.
EPO濃度はバイオアッセイで測定するのは常に困難で,時間と費用のかかるものであった.例えば,多血症マウス(輸血または低酸素状態による)への59Fe(放射性鉄)の取り込み,in vitroでの新生ラットの浮遊肝細胞への59Feの取り込みや,in vitroでの正常ないし赤白血病細胞系の赤血球コロニーの成長など(による測定方法)である.初期のラジオイムノアッセイ(RIA)は,主に抗原精製が不十分なために不完全なものであった.
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